体をほぐす(筋肉を緩める・ストレッチする・マッサージする)ことは、自律神経を整えるのにとても効果的です。
なぜ体をほぐすと自律神経が整うのか
-
筋肉の緊張が副交感神経を抑えているから
-
ストレスや不安を感じると、無意識に体がこわばり、交感神経(緊張モード)が優位になります。
-
肩や首、背中などの筋肉をほぐすと、物理的に「緊張が解ける」ことで、副交感神経(リラックスモード)が働きやすくなります。
-
-
血流が改善して、脳への酸素・栄養が行き渡る
-
筋肉が硬いと血行が悪くなり、脳や自律神経中枢も酸欠気味になります。
-
体をほぐすと血流が良くなり、自律神経の働きがスムーズになります。
-
-
深い呼吸がしやすくなる
-
肩や胸郭の筋肉が緩むと、自然に深呼吸ができるようになります。
-
深呼吸は副交感神経を優位にし、自律神経のバランスを整えます。
-
おすすめの「体ほぐし」習慣
方法 | 効果 | ポイント |
---|---|---|
軽いストレッチ(朝・夜) | 全身の血流UP | 呼吸を止めずにゆっくり |
首・肩回し | 頭痛・肩こり改善 | 1日3回、1分でもOK |
深呼吸+背伸び | 自律神経リセット | 吸う時に手を上げ、吐く時に力を抜く |
お風呂でマッサージ | 副交感神経を刺激 | 38〜40℃のお湯で10〜15分 |
足の裏マッサージ | 末梢血流・自律神経調整 | 寝る前にゆっくり押す |
ワンポイント
体のこわばり=心のこわばり。
「ストレッチをして涙が出た」という人もいるほど、
体を緩めることは心を解放することにもつながります。
自律神経を整える 1日5分ルーティン
タイミング:朝または寝る前(どちらでもOK)
Step 1:深呼吸+背伸び(1分)
目的:交感神経→副交感神経への切り替え
-
足を肩幅に開き、両手を上に伸ばす
-
鼻から大きく息を吸いながら背伸び(3秒)
-
口からゆっくり息を吐きながら、力を抜いて腕を下ろす(5秒)
-
これを3〜5回繰り返す
呼吸を整えると、自律神経が瞬時に落ち着きます。
Step 2:首・肩ほぐし(1分半)
目的:緊張をためやすい部分をリセット
-
首を前後・左右にゆっくり倒す(各方向5秒ずつ)
-
肩を「前まわし→後ろまわし」に大きく5回ずつ回す
-
最後に手のひらで首すじを軽くさする
スマホやパソコンで硬くなった首をゆるめると、脳への血流が改善します。
Step 3:背中・腰のひねり(1分)
目的:背骨まわりの自律神経ルートを刺激
-
椅子または床に座る
-
息を吐きながら上半身をゆっくり右へひねる(10秒)
-
吸いながら戻す
-
左も同様に(10秒)
-
2〜3セット繰り返す
背骨には自律神経が通っているため、ひねりで「神経の通り道」を整えます。
Step 4:足首・ふくらはぎゆるめ(1分)
目的:血流・冷え改善、自律神経の安定化
-
片足ずつ足首をゆっくり回す(前・後5回ずつ)
-
ふくらはぎを手で包み、軽くさすったり揉んだり
-
最後に足の裏を少し刺激する
「第二の心臓」と言われるふくらはぎをほぐすと、全身の自律神経バランスが整います。
Step 5:最後の深呼吸(30秒)
目的:副交感神経を定着させる
-
目を閉じて、鼻から3秒吸う
-
口から6秒かけてゆっくり吐く
-
呼吸に意識を向けながら、2〜3回繰り返す
続けるコツ
-
「がんばらない・気持ちいい範囲」でOK
-
寝る前にやると睡眠の質が上がる
-
朝やると1日が落ち着いた気分でスタートできる